理解を薄めない速読の方法:読書の技術

公開日: 2017年4月20日木曜日 ビジネス ヒト リサーチ

本を読むことについて考えてみました。1-3月で20記事を書くことができましたが、読んだ本は他にもいろいろあります。ここで紹介しているのは、デザインストラテジーに関係性が強くて参考になった本なので、それ以外にも小説だとかもたまに読みます。(マンガも大好きでよく読みますが、カウントには含めていません)

割と読むのは速い方だと思っていますが、読みたい本はまだたくさんあるので、どうやってもっとサクサク読むか、を考えながら日々、本を読んでいたりします。今回ご紹介するのは、僕なんかとは次元の違う、月に平均300冊、しかも政治や哲学などの難しい本を読む、知の巨人です。






読書の技術
佐藤優
東洋経済新報社 2012.08


この本の著者は元外務省主席分析官で、北方領土の活動に関わっていたこともあり、北海道出身の僕は興味を持っていました。あの事件をきっかけに官僚を辞めて、現在はノンフィクション作家として活躍されており、インテリジェンスの世界(スパイのこと)の広めたり、学びになる本も数多く出ています。見た目が超怖いですが、ラジオで聴いた声は優しい感じでした。



本書は読書法についてですが、ただ闇雲に早く読むのではなく、多読・熟読・速読・ノートに記録、という4つを大事にすることについて書かれています。以下は僕の感想が主ですが、それぞれでこれは参考にしよう、実践してみようと思ったものをまとめます。

多読:1つの分野のものを奇数冊読む

なぜ奇数冊かというと、1つの見解に対して多数決で判断することができるから、とのこと。なるほど、新聞でも、複数社の論説を見て世の中の把握や自分の意見を整理することが大切だとよく言われますが、確かにそれは本でも同じことが言えますね。でも1冊と3冊では読む時間も全然違うので、それをどうするかというのが次です。

速読:1冊5分で読む

一見ムチャクチャに思えますが、これはその本が、簡単に読める本か・そこそこ時間がかかる本か・すごく時間がかかる本か、または有益かどうかを判断するための手順ということです。そのために、はじめに最初と目次だけを見るとか、文字を読まずページをめくるだけ、というテクニックを上げています。小説の場合は別ですが、実用書なんかは、まず本の構成を把握しているかどうかで理解度が全然変わるので(プレゼンも同じ)、僕も見出しだけ読むという方法は最近よく使っています。

熟読:結論を3回読む+1回通して読む

本当にグッととくる本は僕も無意識にやっているような気がします。ちょっと時間おいてみてから読むと、より理解が深まることもよくあるので、読む数を更新することに執着せず、1回読んだだけで満足しないように心がけしようと思います。あと速読で本のレベルを判断したうえでしっかり読むか、流してよむかを見極めることも必要とのことです。外国語をさらっと読んで理解することはできない様に、自分のレベルとの確認することが必要です。そういえば、頑張って難しい本読んだけど全然頭に入らなかったこと、あったな~。

ノートに記録する:完璧主義を捨てる

ノートに書きためるのは数年前からやるようにしましたが、これによって自分の理解度はすごく高くなることは実感しています。仕事のときにノートを読み返すことは結構ありますし、割と書かれていることはすぐに頭から引き出すことはできるようになります。ただ性格上、僕はきっちりまとめたいので完璧主義になりがちな傾向はあるので、今後はもうちょっとラフにやってみようかなと思います。確かに今は読書のペースよりもノートに書くペースの方が追いついていないので。

そんなわけでこれからも読書の質と量の向上を頑張ります。月300冊は絶対に無理だけど。

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